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依頼者の身勝手な行動で、調査が浮気相手にバレてしまうケース

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浮気調査の様子

探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。

トラブルの概要

奥さんが浮気をしていたため、旦那さんが探偵事務所に浮気調査を依頼しました。奥さんは県外の実家に帰省するたびに浮気相手と会っているようで、旦那さんはその様子をうすうす感じていたようです。

旦那さんは浮気を疑った当初、自分で調査をしようと奥さんを追跡して、あるところまで情報を集めていました。奥さんは帰省している日数のどこかで、近所の大型スーパーに車を停め、そこで浮気相手と待ち合わせをしていたようです。

そこから先は調査ができなかったため、探偵事務所に依頼しました。調査員は、奥さんが帰省するという連絡を受けた時にすぐに出動して、行動確認を行い、浮気相手と接触する場面をおさえようとしていました。

そして、奥さんが実家に滞在中の2日目に、情報どおり大型スーパーに車を停めたところを確認しました。予想どおり、数十分後に浮気相手と思われる男性が現れ、奥さんは車に同乗。

2人はホテル街へ車を走らせたため、いよいよ「不貞の証拠であるラブホテルへの出入り」がとれると確信しました。しかし、あと数分で車がホテルへ入って行くと思われたその道中。

突然、調査員の前に1台の車が入り込み、対象車両を妨害してしまったのです。そして、あろうことか、対象車両はホテルへは入らず、急転回して市内へ戻ってしまいました。

なんと、調査員の前に入って来た車は、そこにいるはずのない旦那さんの車でした。奥さんと浮気相手は、バックミラーで確認したのか、旦那さんの姿に気付き、急転回してホテルから離れていきました。

このあと、調査員は旦那さんに対して厳重に注意し、逆にクレームをつけましたが、時すでに遅く、証拠をつかむことはできませんでした。

トラブルの原因

こういったケースは多々あり、探偵事務所と依頼者のあいだでもたびたび問題になります。浮気された怒り、動揺から、依頼者の方が勢い余って自分で調査に乗り出してしまい、バレてしまうというケースです。

旦那さんはもともと自分で情報収集をしていましたが、「浮気調査と情報収集の線引きができなくなった」ようです。冷静さを欠いて調査に乗り出してしまったことがトラブルの原因といえるでしょう。

トラブルの対策

自分でできるのは「浮気調査」ではなく、「浮気調査を補助するための情報収集」です。浮気をされた立場であれば、誰しも冷静さを失って行動しがちですが、度を超えてはいけません。

浮気調査を依頼したのであれば、浮気調査は探偵事務所にまかせて、アドバイスや指示にしたがって戦略どおりに動いていくべきでしょう。

記事の担当

探偵事務所 元調査員:野村雄二

大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。

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