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調査員が追跡に失敗して、浮気の証拠を得られなかったケース

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浮気調査の様子

探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。

トラブルの概要

奥さんが浮気をしていたため、旦那さんが探偵事務所に浮気調査を依頼しました。奥さんは仕事で知り合った男性と関係をもち、仕事帰りや休日に男性と会っている様子。

これまでも「休日は友達と○○へ出かけて遅くなるから。」と言い、浮気相手と会っていたようです。旦那さんは、確たる証拠はないものの、奥さんの様子から浮気があると判断し、今後の休日の様子を調べてほしいと依頼しました。

旦那さんからの連絡を受けて、休日の朝から調査員が出動。奥さんが自宅を出るところから追跡をして、浮気相手と会うまでを確認しました。奥さんは市外のショッピングセンターの駐車場に車をとめ、そこで浮気相手の男性の車に同乗して出かける様子。

調査員は2人のあとを追跡し、その日の行動をおさえようとしました。ところが、2人を乗せた車は、インターチェンジに入って高速に乗り、そのまま県外へと向かう様子。これを追跡しようと調査員も車を走らせましたが、相手の車の方がスピードを上げてどんどん先へ行ってしまいました。

高速道路は休日でかなり混雑しており、1度見失った車両を再発見することができず、そのまま調査が失敗。浮気相手がいるとわかりながら、浮気の証拠をつかむことができず、依頼者の旦那さんに報告することになりました。

1度は調査が打ち切りになったものの、旦那さんはその後も浮気調査を依頼し、証拠をつかんでほしいと訴えました。調査員は2回目の連絡を受けて、2週間後の休日に再調査を実施。

しかし、この際も浮気相手の車が県外へ出て入り組んだ路地を走行したため、失尾して浮気の証拠をつかむことができませんでした。これには旦那さんも納得がいかず、料金は一切支払わないと訴えたため、トラブルに発展しかけました。

最終的には、探偵事務所側が「完全成功報酬」として条件を契約書に記載していたため、調査を成功していなかったことから、料金を請求することなく調査が終了しました。

トラブルの原因

このケースは探偵事務所側の調査失敗が原因のため、依頼者側には何ら非はありません。「完全成功報酬」の条件についても、「浮気の証拠が取れたときのみ」と契約書に記載していたため、条件が満たされなかったことから料金の支払い義務はなくなりました。

探偵事務所も無料相談や契約の段階で、どのくらいの情報、条件が揃えば調査が成功するという経験則のもとで浮気調査を行います。しかし、どんな条件があっても、100%成功するとは限らないため、依頼者もその点を念頭に依頼したほうが良いでしょう。予測不可能な行動や、追跡不可能な状況など、さまざまな要素がからんで、トラブルの原因となりました。

トラブルの対策

こうした「調査結果が得られなかった場合」の対応を、依頼者も想定して契約書にサインしたほうが良いでしょう。具体的な「成功条件」を契約書に記載し、その結果に応じてどれだけの料金が発生するのか、きちんと確認しておけば、こういった事態に対応できるはずです。

記事の担当

探偵事務所 元調査員:野村雄二

大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。

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