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追加料金の支払いをためらい、浮気の証拠をおさえるチャンスを逸してしまったケース

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浮気調査の様子

探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。

トラブルの概要

奥さんが浮気をしたため、旦那さんが浮気調査を依頼。旦那さんは浮気に気付きながらも、見て見ぬふりをして、時間の経過とともに家庭に戻ってくると信じていました。しかし、奥さんの浮気はエスカレートし、頻繁に相手と会うようになりました。

旦那さんは限度を超えた奥さんの行動に怒り心頭。探偵事務所に浮気調査を依頼して離婚の準備を整え始めました。

浮気の頻度が高いため、日時を絞ることなく、奥さんが休日に出かけている日はすべて調査対象になると判断し、浮気調査を実施しました。

予想どおり、休日の午前中から奥さんは浮気相手と会い、男性の車に同乗して市内でデートをしました。しかし、午後になると2人は高速道路を利用し、首都圏に向かっていく様子が確認できました。

調査員は旦那さんに連絡し、遠方に出張というかたちで浮気調査を続行するか確認をとりました。この探偵事務所では調査料金と交通費などは別料金であり、ラブホテルでの宿泊やその他有料施設への入場料などがかかれば実費で請求するというシステムでした。

このことから、旦那さんは旅費や出張費、交通費がかさむと判断して、その日は調査の打ち切るよう調査員に指示しました。浮気の頻度が高いことから、証拠をおさえるチャンスがいつでもあると判断したようです。

しかし、そのチャンスは2度と巡ってくることはありませんでした。実は、奥さんの浮気相手は出張で来ていた男性だったようで、滞在期間が終わった時点でまた別の勤務地へ異動するとのこと。

旦那さんは浮気の証拠をおさえるチャンスを逸したため、探偵事務所に怒りをぶつけました。当然ながら、調査員は旦那さんの指示どおりに調査を打ち切ったため、非難されることはないと伝えました。

トラブルの原因

このケースは運に左右されたトラブルの事案です。依頼者の方も予算の都合がありますから、こういった「交通費・宿泊費などが別料金のシステム」を採用している探偵事務所では、調査を続行するか否かの判断は依頼者に委ねられます。

次回のチャンスを待つか、お金をかけてでも証拠をとるかで、問題解決への道が大きく分かれてきます。その選択の誤りがこのケースの原因といえるでしょう。

トラブルの対策

パートナーの行動から明らかに浮気をする日時などがわかっている場合などは、時間の経過を待つなどはせず、きちんと対処すべきでしょう。

浮気問題も早期に手を打って解決策を立て、離婚か復縁かなどの結論を出すべきです。夫婦として我慢する時期も大切かもしれませんが、浮気の現場をおさえるというチャンスはそうあるものではありません。とるべき時に証拠をとり、それをもとに問題を解決していくべきです。

記事の担当

探偵事務所 元調査員:野村雄二

大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。

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