探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。
調査の概要
会社にいる男性からストーカーまがいの行為をされている。依頼者の女性の自宅や仕事外の時間を監視して、周囲に不審な人物がいるかどうかを調査する。
依頼主の年齢:28歳
依頼主の性別:女性
総調査期間:3日間
料金:21万円
相談内容
会社員の女性が、職場の同僚の男性からストーカーの被害を受けているかもしれないと相談してきました。同僚の男性は好意を寄せているようで、女性に対してしつこく食事に誘ったりしているとのこと。
女性は断り続けている状態だが、最近、自宅のアパートのゴミ置き場で、自分の出したゴミ袋だけが開けられていたりするとのこと。さらに、男性が社内で話しかけてくるが、自分の私生活を知っている内容だったことに驚愕。
どこかで自宅を見張っていたり、休日の外出先もあとをつけているような気がするため、1週間ほど監視して、周囲を見てほしいという相談でした。
また、ストーカーのような行為、犯罪に当たる行為をしている人物が特定できたら、警察に届け出るための証拠をおさえてほしいという要望です。
調査内容
依頼者である女性を尾行・追跡しながら周囲を監視するという調査です。女性の出社時から仕事での外出先の様子、退社から帰宅まで、1日をとおして調査を実施しましたが、3日間はまったく不審な点が見当たりませんでした。
ゴミ置き場の様子などは機材を設置して映像を確認するという作業をしましたが、これも不審な人物などは現れていませんでした。依頼者の女性には随時、調査結果を報告していましたが、やはり同僚の男性があやしいと感じている様子。
会社で2人になった時、話しかけてくる内容が、女性の私生活を知っていると感じたようです。女性の好きなものや、アーティスト、趣味の話などに詳しく、同意を得るように会話を進めてくることが気になっているとのこと。
そこで調査員は調査方法を切り替えて、女性の自宅内に盗聴器が仕掛けられていないかを確認することにしました。すると、案の定、自宅アパートから盗聴反応が出て、リビングのコンセント部分に盗聴器が仕掛けられているのを発見しました。
盗聴器を取り外し、女性に調査結果を確認してもらいました。
調査を終えての感想
盗聴器がなくなったことで女性は安心したため、調査結果に納得していただきました。その後、男性から私生活を推測されるような会話はなくなったようです。
男性が盗聴器を仕掛けたという証拠はありませんが、男性に対してハッキリと意思を伝え、事実上、職場での縁を切ることに成功したとのこと。職場の上司にも協力してもらい、部署を離してもらったようです。
調査員は盗聴調査を行うとともに、今後、他人が簡単に部屋に侵入できないような設備を整えるよう防犯へのアドバイスを行いました。
記事の担当
探偵事務所 元調査員:野村雄二
大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。