探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。
調査の概要
50代の男女が出会う婚活パーティーで出会った男性と結婚を考えているが、彼の身辺調査をして、話と事実が一致するかを確認したい。
男性の素行を調査するとともに、話にあった所有の財産が本当かどうかを調査する。結婚詐欺などの可能性も視野に入れ、調査して結果を報告する。
依頼主の年齢:50歳
依頼主の性別:女性
総調査期間:8日間
料金:55万円
相談内容
熟年向けの婚活パーティーである男性と出会った。お互いに意気投合したものの、仕事の都合で時間が合わず、しばらくは距離をとっていたとのこと。しかし、パーティーで再会した時、交際を申し込まれ、正式につきあうことに。
半年間ほどつきあっているが、彼の話では「○○に土地と家を持っている。定年退職後は、そこに住もうと思っているが来てほしい。」という内容だったそうです。彼を信じないわけではないが、2度目の結婚であり、彼とは半年つきあってもあまり深い話ができていないため、不安だと訴えてきました。
彼は話の際に、スマホで土地の写真を見せてくれたものの、真実かどうかわからないため、詳細を調査してほしいという相談です。
また、彼とは半年つきあっても、かなり時間をあけた状態で会っているため、彼の生活ぶりがわからず、素行を調査してほしいとのことでした。
調査内容
まずは彼の素行調査を行い、仕事や私生活がどんな様子であるか確認しました。50歳を超えた男性なので、仕事も収入も安定している状態。婚活パーティーは結婚相談所が主催したものであるため、プロフィールなどに間違いないことが確認できました。
彼の私生活も調査しましたが、軽い運動や会員制のバーで一杯飲むくらいの趣味で、あまりお金をかけていないことがわかりました。もちろん、他につきあっている女性はいないようで、女性への気持ちが嘘ではないことが確認できました。
もう1名の調査員は彼が言った「土地や家屋」についても調べましたが、話と事実が一致していることが判明。彼の財産についても話が本当であるという事実がわかりました。
調査を終えての感想
この結婚調査の結果に、女性は納得して、男性とのつきあいを続けたようです。2度目の結婚や、熟年での結婚となると、躊躇したり戸惑いを感じる方が多く、結婚調査に踏み切るようです。
婚活パーティーなどでは、主催元がのちのトラブルにならないよう、きちんとプロフィールを管理していれば、まず問題はないと思われます。このケースでは結婚相談所に入会していた男女が出会ったわけですから、管理者もお互いの身元をきちんと調べた上で紹介しているでしょう。
婚期を前に少し不安になった女性が、石橋を叩いて渡るような調査依頼をしたようです。
記事の担当
探偵事務所 元調査員:野村雄二
大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。