探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。
調査の概要
遠距離恋愛をして2年の彼氏がいるという女性からの相談。彼とは趣味を通じて出会ったが、彼がその趣味にお金をかけすぎているため、経済的に不安定になるかもしれない。遠距離にいる彼への素行調査を実施し、彼のお金の使い方などを確認する。
依頼主の年齢:26歳
依頼主の性別:女性
総調査期間:3日間
料金:38万円
相談内容
遠距離恋愛をしている彼氏と、結婚を考えているが、彼氏との金銭感覚が合わず、結婚後に不安が残るので調査してほしいという相談でした。
依頼者の女性は、彼と趣味を通じて出会ったものの、その趣味はライブに行くことや、関連グッズを集めることでした。出会った当初はお互い話が合い、一緒にライブに頻繁に行っていたものの、いざ結婚を考えるとなると、彼の趣味への熱の入れ方が尋常ではないことに気付いたそうです。
趣味はあくまで趣味であり、生活に支障をきたすほど家計を圧迫してしまうようなら、趣味をやめるか結婚を考え直そうと思っている様子。彼とは遠距離なため、1人でいる時にどれだけお金を使っているかがわからず、家庭をもったら経済的に不安になりそうとのこと。
1人でいる時の彼の様子を調査して、金銭感覚が違いすぎるかどうかなどを確認する。
調査内容
依頼者の女性から彼氏の情報を聞き、現地の調査員に稼働してもらいました。彼が休日の2日間に素行調査を行い、様子を確認してみると、1日目はライブに行き、グッズを購入。2日目は大型量販店に行き、アイドルのグッズを多数買っていることがわかりました。
商品を1つ1つ調べたところ予想総額は10万円ほど。しかし、彼のブログなどを見て見ると、グッズを買ったあとやライブに行ったあとは必ず更新して、その様子を公開しているので、かなりの頻度で高額な買い物をしていることがわかりました。
依頼者の女性は、「収入を超えるようなお金の使い方」と判断して、調査員が記録したデータをもとに、交際をやめることを決意したようです。
調査を終えての感想
彼の言い分では、「グッズなどは売ればお金に変わる」とのことだったそうですが、あまりの金銭感覚の違いに、女性はあきれてしまったようです。遠距離恋愛での結婚調査が多い理由は、お互いに会う機会が少ないために、結婚を意識した時に、相手の本当の姿がわかりにくいことです。
交際期間は長いのに、会っている時間が極端に短いというのが原因かもしれません。遠距離での結婚調査は、大手であればネットワークがあり、各営業所で担当できますが、個人経営の事務所などは出張旅費などがそのまま料金に加算されることがあり、調査費用が高額になるケースもあります。
記事の担当
探偵事務所 元調査員:野村雄二
大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。