探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。
調査の概要
企業様が採用した従業員について、トラブルを起こしそうで、素行が気になるので調べてほしいと依頼がありました。調査対象者の男性について、仕事中にきちんと業務を行っているかを調査し報告する。
依頼主の年齢:53歳
依頼主の性別:男性
総調査期間:2日間
料金:18万円
相談内容
企業様が採用した社員の男性がいるが、外回りの仕事先での評判が非常に悪く、対応に困っているとのこと。訪問時間に大幅に遅れたり、帰社すべき時間に戻ってこなかったりという事が続いている。
企業様でも対応して調査したものの、車両の追跡などが難しく、調査しきれないでいる様子。出社から訪問先企業での対応、休憩時間や帰社までの状態などを記録して、男性の仕事中の様子を調査してほしいという相談でした。
調査内容
男性が訪問先企業へ向かうところから、車両を追跡して、仕事中の様子を確認しました。すると、まずは会社を出てしばらくしたところで30分程度の休憩をしてから訪問先へ向かう様子。
訪問先企業へ到着した際には、納品物を車から降ろす際、かなり手荒く扱っており、破損するおそれがあることがわかりました。訪問先企業での対応などは、会社の制服などはほとんど着用せずに、身だしなみなどが整っていない様子。
昼の休憩は規定の時間を大幅に超え、途中で買い物をしたり、パチンコ店に寄ったりと、業務を行わずにあそんでいることもわかりました。車を運転する際も、交通規則を無視したような荒い運転をしていることが判明。「安全第一」という会社のスローガンなどはまったく無視した様子で、仕事をしている状態でした。
男性の様子はすべて追跡調査によってカメラにおさめられ、映像データとして依頼者様に渡されました。
調査を終えての感想
結果的に、依頼者様はこの男性を解雇したようです。外回りの仕事で、会社の目が届かない従業員に対する素行調査依頼が多くあります。調査をしてみると、依頼者様の予想どおり、就業規定をまったく無視した行動をとっている人もいます。
こうした調査では、車を使った尾行・追跡が必要なため、運転技術が優れた調査員が担当して、事実の確認に向かいます。社有車を使って自分で調査する会社様もあるようですが、対象にバレてしまうことがあり、探偵事務所に依頼してくるようです。
コンプライアンスを徹底している企業様では、私生活への調査を依頼する場合もあるため、対象者の24時間、生活のすべてを追跡する場合もあります。
肉体的にも疲れますが、強い精神力が必要で、集中力と粘りが大切になってきます。
記事の担当
探偵事務所 元調査員:野村雄二
大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。