探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。
調査の概要
会社経営者の男性からの依頼で、会社規定に定めた事項を何度も破っているようで、事実確認してほしいとのこと。従業員男性の仕事中や休日の行動を確認し、会社規定に違反しているか調査する。
依頼主の年齢:48歳
依頼主の性別:男性
総調査期間:3日間
料金:48万円
相談内容
会社の従業員が仕事の緊急呼び出しに応じないことが多く、会社として対応に困っているとのこと。従業員の男性はベテランの社員であり、緊急的な呼び出しは会社の規定で定められていることは十分承知している。
しかし、ここ1年ほど呼び出しに応じないケースが頻繁にあり、決まって体調不良を理由にしている。ベテランの社員だけに処分対象にはしたくないというのが依頼者の気持ちで、事実を確認してほしいという相談でした。
調査内容
会社側とは事前に連絡をし、従業員男性に呼び出しをかける場合には探偵事務所にも連絡。その際、男性の回答を待って、呼び出しに応じられない場合には調査員が出動して男性の行動確認をすることで契約を結びました。
調査は合計3回にわたって行われ、すべて、調査対象の男性が出社しなかった場合に調査員が出動しました。すると、1回目は男性の自宅に張り込んだところ、会社から電話があった3時間後に近所の薬局に行き、何かの薬を受け取って帰宅。その20分後に自宅を出て、パチンコ店に入って遊んだあと、食事をしたり買い物をして帰宅しました。
2回目も同じような行動をとり、夜間まで休日を満喫していた様子が確認できました。3回目は休日のために最初から外出していましたが、会社から連絡があっても出社を拒否し、そのまま遊んでいました。映画を観たり、食事したり、買い物をしたりという様子で、体調不良である様子は見受けられませんでした。
依頼者にはこの事実を報告し、映像データと報告書を提出し、納得していただきました。
調査を終えての感想
こういった調査は依頼を受けてから緊急的に調査員が出動するため、行動確認も難航することが多くあります。企業調査でも、プライベートな時間を調査するには、本人に関する情報があまりないためです。
休日はどこへ行きそうか、何をしていそうかなどは、家族でなければわからない情報です。徹底した尾行・追跡調査で事実確認して結果を出すことができた事例です。
男性は会社規定を破っていることがわかり、経営者(依頼者)の男性から厳重注意を受けたとのことでした。
記事の担当
探偵事務所 元調査員:野村雄二
大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。