探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。
調査の概要
結婚1年目の旦那さんと生活しはじめたところ、旦那さんの荷物の中に、ある特定の宗教に関する教本が見つかったとのこと。旦那さんの素行を調査して、どの程度宗教に入りこんでいるのかを調査する。
依頼主の年齢:28歳
依頼主の性別:女性
総調査期間:5日間
料金:38万円
相談内容
新婚の夫婦で、生活を共にした途端に相手のことがわかり、離婚を考えるというケースです。奥様は旦那さんが特定の宗教に入っていることを知らずに結婚したようです。一緒に生活を始めたところ、旦那さんの荷物の中に宗教の教本が多数あったとのこと。
旦那さんに聞いたところ、「俺と結婚したなら、お前も入るべきだ。」と言われ、奥様は思想や信条を押し付けられることに嫌悪感を感じたようです。旦那さんは信仰心に篤く、熱心に宗教活動に取り組んでいるようですが、奥様としては、仕事や生活に支障をきたすほどのものなら、すぐに離婚したいと考えていたようです。
旦那さんの素行調査を実施して、どのくらいの頻度で宗教活動をしているか確認してほしいという相談でした。
調査内容
旦那さんの行動確認を実施し、5日間(休日を含む)でどのくらいの宗教活動をしているか確認しました。平日は2日間、休日の1日も宗教施設に立ち寄り、活動していることが判明しました。他の活動家の人と一緒に各家庭を回り広報活動をし、教本などを配る様子を確認。
宗教施設からかなりの教本を自宅に持ち帰っている様子もわかり、仕事と同じくらいの熱の入れようだということが見てとれました。
調査を終えての感想
奥様は調査結果のデータを見るとともに、自宅内での旦那さんの様子を見ていました。帰宅してからも、その宗教の儀式のような行いを続けたり、教本を読んだりと熱心さは変わらないようでした。
そして、結婚からわずか3か月で離婚届を出し、旦那さんと協議のもとに離婚が成立したそうです。宗教活動は自由ですが、奥様としてはその思想や信条までを受け容れることができなかったようです。
結婚するカップル以上に離婚する夫婦が多いことはよく知られていますが、その理由として、「相手をよく知らない」「生活したら合わないことが分かった」ということがあるようです。
ただし、離婚するにも婚期が短いほどもつれが少ないことも事実でしょう。長い夫婦生活で子どもがいる、共有財産があるとなれば、それだけ問題を解決する際に時間がかかります。
奥様はのちに、相手をよく知らず、恋人としての楽しさや喜びなどが先に立って結婚したことを後悔したとおっしゃっていました。
記事の担当
探偵事務所 元調査員:野村雄二
大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。