「不倫をやめられない」と悩む人は多いですが、不倫をやめられない理由について自分で理解できている人は少ないものです。実は、不倫をやめられない本当の理由は「好きだから」ではありません。
今日は、不倫をやめられない本当の理由と、不倫をやめたいときにすべきことをお伝えします。どうにかして不倫をやめたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
<目次>
不倫をやめられないのは依存しているから
不倫をやめられない最大の理由は、不倫相手との関係やセックスに依存しているからです。
依存とは、人や物、行為などにのめり込み、自分でも「求めてはいけない」と分かっているのに求めてしまう状態のこと。
不倫をやめられない人は不倫相手との関係やセックスに依存していることが多く、自分から関係を終わらせることが難しい状態に陥っていると考えられます。
では、なぜ人は不倫関係に依存してしまうのでしょうか。
依存の理由1.快楽や幸福感を得られるから
1つ目の理由は、不倫相手とのスキンシップを図ることで分泌される物質によって快楽や幸福感を得られることです。
キスやセックスをすると、脳内ではさまざまな物質が分泌されます。
代表的なものでいえば、
- オキシトシン
- セロトニン
- ドーパミン
などですね。
中でも、ドーパミンは依存症に関わりの深い物質です。
脳内で分泌されたドーパミン(別名:快楽物質)は、いわば脳にとってのご褒美ともいえる物質。
一度ドーパミンを味わった脳は、もう一度ドーパミンを得るために強く求め始めます。その欲求にくり返し応えることでますます脳が強く求め始め、自分で衝動を抑えられなくなる状態が依存です。
また、不倫関係においては「悪いことをしている」「バレたら困る」といったスリルが背景にあるため、通常のセックスよりも多くドーパミンが分泌されるといわれています。
一方、オキシトシンやセロトニンは幸せホルモンとも呼ばれる物質です。これらの物質が分泌されると、ストレスをも軽減できます。夫婦間のスキンシップがほとんどない状態であれば、これらの物質を分泌してくれるのは不倫相手のみということです。
このように、不倫によって幸福感や快楽を何度もくり返し味わえば、ギャンブルやアルコールの依存症と同じように強く依存し始める可能性があるため、注意しなければいけません。
依存の理由2.複雑な心理が交錯するから
複雑な心理が交錯(こうさく)することも、不倫関係に依存する理由だと考えられます。
複雑な心理が交錯する(入り交じる)のは、不倫が禁じられた関係だからです。
たとえば、禁じられたものに強く引かれる心理の1つに『カリギュラ効果』と呼ばれるものがあります。
カリギュラ効果とは、「見ちゃダメ」と言われたものを見たくなったり、「触っちゃダメ」と言われたものを触りたくなったりする心理のことです。この心理が働くことで、「不倫は禁じられたもの」と思えば思うほど不倫に強く引かれていきます。
また、限られた時間でしか相手に会えないといった状況にあることも、不倫にハマる理由の1つです。
どちらかが既婚者であれば、いつでもどこでも会えるというワケではありませんよね。会える時間や曜日が限定されている相手は、そうでない相手に比べて価値があるように見えます。これは、『心理的リアクタンス』と呼ばれる心理が働くからです。
「限定品」や「最後の1つ」に価値を感じるのも、この心理が原因だと考えられています。
さらに、周りの人たちに反対されればされるほど本人たちの気持ちが盛り上がることも、不倫に依存する理由の1つです。周りの人たちに反対されることで余計に気持ちが盛り上がる心理を、『ロミオとジュリエット効果』といいます。
このように、不倫にはいくつもの心理が関係しているため、関係を続ければ続けるほど不倫に依存していくのです。
では、「終わらせたいのに終わらせられない」と悩んでいる人は、どうすれば不倫関係を終わらせられるのでしょうか。
不倫をやめたいならリアルな結末を想像してみて
本気で不倫をやめたいと考えているなら、まずは配偶者にバレたらどうなるかを真剣に考えることが大切です。
反対にいえば、不倫がバレたらどうなるのかをリアルに想像すること以外に「不倫をやめよう」と決意する方法はないと考えられます。
もし不倫が配偶者にバレたら、その後にはどんな結末が待っていると思いますか?
「自分たちは絶対にバレないから大丈夫」と思っている人も多いですが、そんなことはありません。「絶対にバレない」と思っている人ほど、気の緩んだときにボロが出るものです。
中でも、妻のいる男性が不倫をしている場合は特に注意が必要だといえます。女性の第六感は本当に侮れないからです。
また、配偶者が夫や妻の不倫を知った場合、すぐに追求してくるとは限りません。中には、探偵を雇って証拠をしっかりつかみ、絶対に言い逃れができない状況まで追い込む人もいます。
では早速、相手に不倫がバレたときのことを想像してみましょう。
結末1.慰謝料を請求される
もし不倫がバレたら、慰謝料を請求される可能性が高いと考えられます。
不倫がバレて慰謝料を請求された場合、離婚をするかどうかに関係なく、請求された慰謝料は支払わなければいけません。
「離婚しなければ慰謝料を請求されることはないだろう」と思っているなら、そうとも限りませんので注意してください。家計を分けている夫婦の場合は特に、婚姻関係を続けることになったとしても慰謝料を請求される可能性があります。
さらに、配偶者は不倫相手へも慰謝料をする可能性が高いです。傷つけられたと感じた配偶者が不倫相手へ慰謝料を請求するのは、当然の心理だと考えられます。
不倫の場合、一般的な慰謝料の相場は、離婚しない場合で50万円~100万円、離婚する場合で100万円~500万円ほどです。
とはいえ、慰謝料の金額は
- 夫婦の年齢
- 子どもの有無
- 婚姻期間の長さ
- 不倫期間の長さ
- 不倫相手の年収
などによって異なりますので、上記の金額より高い金額で請求される可能性も十分に考えられます。
示談で解決しなければ裁判で争うこととなりますが、配偶者が不倫の証拠をつかんでいれば支払いを免れることはないでしょう。
結末2.本当に大切なものを失う
不倫がバレることで起こるのは、慰謝料を請求されることだけではありません。不倫がバレると、あなたにとって本当に大切なものを失う可能性があります。
あなたにとって、本当に大切なものは何ですか?
今は気付いていなくても、不倫がバレたことで本当に大切なものに気付くことがあります。
中には、不倫がバレたことで本当に大切なものに気付き、それと同時になくす人もいるでしょう。もっといえば、配偶者や家族を失ったことで「本当に大切なのは配偶者や家族だった」と気付く人もいるのです。
また、不倫関係が原因となって仕事を失う人もいれば、妊娠中の妻が夫の不倫を知り、そのショックから流産してしまったという悲惨なケースもあります。
配偶者がいる身でありながら、あなたが不倫関係を続けるのはなぜでしょうか。
不倫相手を愛しているなら、なぜ離婚をして不倫相手と一緒にならないのでしょうか。
それは、手放したくないものに自分で気付いているからではありませんか?
「手放したくなかったものを結局は失うことになった」「気付いたときにはもう手遅れだった」という状況にならないためにも、本当に大切なものが何なのかをもう一度しっかりと考えてみてください。
「今日が最後」「次が最後」と思っている間に、あなたの配偶者は不倫の調査を進めているかもしれませんよ。
まとめ:自分の行動は自分で決められる
今日は、不倫がやめられない本当の理由と不倫をやめたいときにすべきことをお伝えしました。
たとえどんな心理が働いたとしても、強い意志さえあれば自分で自分の行動は抑制できます。「不倫をやめたいけどやめられない」と思っている人は、あなたにとって本当に大切なものが何なのかを一度じっくり考えてみると良いですよ。(Written by 永瀬なみ)