不倫に対する世間の反応はその人が男性であるか、女性であるか、既婚者か、独身か、どんな性格か、によってまったく異なってきます。
もしかして年配者の不倫に対しては、世間は寛容なのかな?と思わされる不倫騒動がありました。それは、6代目、三遊亭円楽の不倫騒動です。
不倫が明らかになってから、謝罪、事件の沈静化までかなりスピーディに進んだこの不倫騒動。
改めて振り返ってみましょう。
6代目・三遊亭円楽ってどんな人?
円楽は1950年生まれ、2017年現在、67歳の落語家です。東京の青山学院大学法学部在学中に5代目三遊亭円楽のかばん持ちのアルバイトを開始します。
かばん持ちを経て、入門。楽太郎を名乗ります。落語家として実績を積んだのち、1977年には『笑点』のレギュラー番組に抜擢されます。楽太郎が円楽を襲名したのは2010年のこと。落語家として不動の地位を築いていました。
三遊亭円楽の不倫相手とは?
円楽の不倫相手は40代の女性A子さんであると報道されています。お相手は芸能関係の方ではなく、一般人であるため、詳細は明らかになっていませんが、お嬢様で不倫関係が明らかになる3年前に円楽が主宰する『ゴルフの会』を通じて知り合いました。
20歳も年下の女性なので、落語好きの教養のある女性であることが推察されます。もしかして、円楽のファンだった可能性もありますね。気になる職業ですが、「家事手伝い」とのことなので、不倫当初は外では働いていないようです。
写真週刊誌では、顔にモザイクがかかっているものの、黒髪ロングでスタイルもよく、服装も落ち着いた品のあるもので、綺麗な方であることが推測できました。
三遊亭円楽の不倫の内容
A子さんと円楽はどういった関係を結んでいたのでしょうか?
週刊誌にとられたときのデートは昼下がりの平日に行われました。まず蕎麦屋に入り、蕎麦を堪能した二人。その後は銀座をぶらぶら。円楽が促す形で、二人はドリームジャンボ宝くじ売り場へ行き、宝くじを購入。
その後、マッサージ店により、3時間のマッサージを堪能します。ここまで見てみると、本当に普通のカップルのデートという様相です。
マッサージ店を出ると、二人はタクシーを捕まえて、錦糸町に移動します。錦糸町では、老舗のラブホテル『アランド』に入店。一時間ほどで出てきたとのこと。こういった感じで、週に一回~二回のペースでデートを重ねていたといいます。
【引用】フライデー
円楽ほどの地位と経済力のある人なのに、なぜラブホテルを選んだのかは疑問ですが、後日、週刊誌『フライデー』がこのラブホテルの一件を追求したところ「打ち合わせのためにラボホテルを使った」と苦し紛れの説明をしたそうです。
ですが、やはりこのような言い訳は通用しないとさとり、その後、謝罪会見を行っています。質問に対するNGも設けず、正々堂々と答えたその様子は、一部には神対応であると称賛される一方、「大御所の落語家だからと言って対応が甘い」という批判の声も挙がったと言います。
円楽の妻は、不倫発覚当時ハワイで暮らしていたそうで、円楽が電話をし、不倫を謝罪したときには「頑張りなさい!」と叱咤激励されたそうです。
さらには、会見前夜に、円楽の弟子がホテルに届けたスーツの袋の下には妻の字で「頑張れ」と書いてあったそうです。
この妻の姿勢に「さすが落語家の妻」「動じない姿がかっこいい」と評価する声がある一方、「もう愛とか恋とかじゃないんだろう」「浮気されても何も感じない間柄なのかも」と夫婦の愛情が冷めているのでは、と勘繰る声も聞かれました。
円楽の妻についてはほとんど情報がなく、ハワイのコンドミニアムで暮らしているため、ほとんど別居状態なのでは、との声もあります。
不倫騒動後行われた円楽の会見は終始和やかムードで進みました。
円楽の謝罪会見
と不倫を全面的に認める発言から会見は始まりました。
記者から、不倫に発展した経緯について聞かれると、
と、至極正論な回答。ですが、これって他の芸能人がしたら大変なブーイングものですよね。不倫しておいて「そういうもんだもん」って…。さすが大御所芸人です。そうは言いながらも、今後は、不倫関係を清算する、とも名言しました。
と、不倫相手との関係は良好である、今後も知人としては接する、ということを言外に匂わせました。すべてにおいて余裕の発言です。記者からも不倫を深刻にとらえるような質問はかなり少なく、円楽が落語家であることを活かした質問、「不倫とかけてどう解きますか?」などと言った質問も飛び出しました。これに対し、円楽は、
記者「その心は?」
これには記者は爆笑で、会見会場は和やかなムードに、思わず拍手する記者も多数いました。
こんなに和やかな不倫会見、見たことありませんね。
記者「今後も笑点には出演されますか?」
今後の活動について聞かれると、真剣なまなざしになり、目に涙を浮かべる場面もありました。会見を通してみて感じたのは、円楽は役者であり芸人なんだなあ、場慣れ感がすごいなあ、ということです。
「不倫」という言葉を嫌っている様子から、相手女性については純粋に好きになってしまったんだ、という想いがあったのでしょう。ともあれ、不倫がバレたことにより、円楽はこの不倫の恋を清算したようです。
不倫による芸能活動への影響は?
円楽の不倫騒動による芸能活動への影響はほぼなかったと言えるでしょう。落語という特殊な世界で師匠という地位を築いているため、「干される」という事態に発展しにくい、という背景があるようです。
円楽が出演する『笑点』では、不倫についてイジり、笑いに変えていくなど、ある意味美味しい想いをしているほどです。不倫発覚当初は「笑点降板か?」なんて騒がれていましたが、降板にはいたらず現在(2017年)でも、笑点メンバーとして大喜利に励んでいます。もちろん本業の落語の方も活発で、不倫騒動後も集客にはまったく影響を及ぼしていないようです。不倫相手のA子さんが、別れ話をした際に「もう落語が見られないのですか?」と発言していたことからも、円楽の落語に惹かれ、何があっても見ていたいという層が一定数いるのでしょう。
まとめ
不倫の謝罪会見の内容をご覧になっていただけば分かるように、円楽の対応は大変堂々としたものでした。それに対し、一部不満の声が上がっていることは確かです。一般的な芸能人・不倫であれば「この不祥事でご迷惑をかけたみなさんには、自分の演技で返していきたい」なんて言えませんが、円楽は自然に「高座で返していきたい」と発言しています。
自分の芸は、皆が待ち焦がれているものであり、不祥事で迷惑をかけた償いにもなるとまっすぐに信じられる姿勢は、自分の芸と「三遊亭円楽」という名前の歴史への絶大な信頼と驕りがあるからでしょう。