探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。
調査の概要
奥様からの調査依頼で、60を過ぎた旦那さんが浮気をしているようだが、相手がわからない。旦那さんは、平日や休日も常に仕事と言って外出しているため、行動を確認して浮気があれば実態を調査する。
依頼主の年齢:62歳
依頼主の性別:女性
総調査期間:3日間
料金:12万円
相談内容
旦那さんがいつも外出が続き、明らかに誰かと会っているようで、調査してほしいとのこと。しかし、浮気相手に関する情報は一切なく、年齢からしても恋人がいるとは考えにくい。話を聞いてもまったく意に介さず、浮気などは否定するため、困惑しているとのこと。
旦那さんの行動調査をし、外出の理由を確かめ、浮気であれば証拠をおさえてほしいとの相談でした。
調査内容
旦那さんの行動調査から開始し、1日の動きを追っていきました。旦那さんは朝は会社に出社し、通常どおり仕事をしているようでしたが、その会社は個人経営であり、旦那さんも年齢的にかなり融通のきく立場にあることがわかりました。お昼すぎまでは通常どおり会社での仕事をしていたようですが、午後3時をすぎると、社有車で会社を出たのを確認。
調査員が追跡したところ、旦那さんの車はお寺の駐車場にとまりました。何ら問題のない行動のように見えましたが、車を降りて尾行を続けると、お寺の奥にある一軒の家に入り、そこで1時間滞在していました。やがて旦那さんが出てきたところで、調査員は2手に分かれて調査を続行。1人は家の家主を確認するために待機、1人は旦那さんを追跡しました。
結果として、家主は旦那さんと同年齢のくらいの女性で、浮気相手のような関係であることが判明しました。家主の女性の顔が映ったデータを提出し、奥様に納得していただき、調査を終了しました。
調査を終えての感想
奥さんはその後、旦那さんを問い詰めて、浮気相手がいたということを認めさせたようです。しかし、熟年であり、双方が本気の恋愛ではないことや、熟年離婚してもそれぞれの生活がもたないことから、厳重注意ということで解決したようです。
浮気問題に年齢は関係ありません。今回は旦那さんからアプローチをして、熟年浮気に至ったようですが、いくつになっても恋愛感情は衰えないことが証明されました。
旦那さんは年齢のせいもあってか、もの静かで、不貞行為などはイメージしにくい様子でした。やはり人は外見によらず、一度火がついてしまうと、恋に落ちてしまうようです。
記事の担当
探偵事務所 元調査員:野村雄二
大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。