探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。
調査の概要
女性からの依頼で、結婚を前提につきあっている男性の経済的な安定性が知りたいとの要望。相手方の金銭感覚や収入などをできる範囲で調査し、結婚後の経済的な不安を払拭させるような情報を提供する。
依頼主の年齢:34歳
依頼主の性別:女性
総調査期間:3日間
料金:21万円
相談内容
34歳の女性からの相談で、結婚を考えている男性がいるが、デートの時などあまりお金を使わず、私生活を見ても、パッと思い切って何かを買っているような様子もないとのこと。仕事はきちんとしているので、貯蓄に回していれば良いが、安定した収入を得られているのかが心配。
結婚を前提につき合っているため、将来のことを考えて、経済的な不安を払拭して、安心してつきあっていきたいという相談でした。
調査内容
まず、これまでの交際でデートの時にどのようなお金の使い方をしたのかなどを細かく聞き取るとともに、双方の収入を答えられる範囲で答えていただき調査しました。また、私生活での大きな買い物をした様子がないことから、彼の趣味や嗜好などを聞き、「どこにお金をかけ、何を切り詰めているか」を判断します。
その情報をもとに、男性への素行調査を実施して、彼が本当にお金に対してシビアなのか、または収入の面でかなり厳しい状況なのかを判断しました。素行調査で得られた結果は、確かにお金の面ではほとんど無駄遣いをしないということがわかりました。
ギャンブルは一切やらず、趣味がスポーツという点を考えても、高価な道具さえ買わなければ、大きな買い物をしなくても良いことがわかりました。お金に対して厳格でシビアすぎるという印象は受けなかったことを報告。
男性の勤務先の企業調査を簡易的に行った結果、きちんとした収入が得られていることがわかったので、依頼者の女性に報告して納得していただきました。
調査を終えての感想
こういった調査では、企業調査および周囲への聞き取り調査が結果に大きく影響してきます。多額の借金を抱えていた場合などは、逆にお金の使い方が荒くなっていたりと、生活のどこかにその痕跡が残っていると思われます。
しかし、彼はきちんとした会社で収入を得られている様子であり、担当する業務も健全な営業をして、業務上の抜けが見当たらない(いわゆるブラック企業のような要素はない)と判断しました。
ただ、この結婚調査の結果を見てみると、依頼者の女性と交際している男性との金銭感覚(収入の多さではなく、お金の使い方への感覚)が合っていないことが原因と見受けられました。
金銭感覚は現在の収入はもとより、育ってきた環境も大きく影響しているので、そこに差がありすぎると、不安を感じて結婚調査を依頼するまでになるという事例です。
記事の担当
探偵事務所 元調査員:野村雄二
大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。