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浮気癖のある旦那に寛容だった妻の秘密

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不倫の体験談

近所からはおしどり夫婦と言われ、祝福されている加藤和也とその嫁加藤美也子。しかし、夫加藤和也は交際中に2度、結婚後に1度美也子に不倫をバレている。だが、美也子はその責任も自分にあると、和也をひたすら許し続けた。和也も不倫後はしっかりと反省し、そのことを深く詫びていたことも関係している。こんなにも裏切るような行為を繰り返す自分でも愛想をつかすことなく、信じ続けてくれる美也子を和也は心の底から好いていた。

だが、彼の不倫はもはやたちの悪い病気と何ら変わりはない。回復したと思ってもまた再発し、禁断症状を抑えるかのように別の女を抱いてしまう。家に帰ればいつも通り美也子は笑顔で迎えてくれる。そのことも彼のこの発作を助長させてしまっていた。

和也は容姿もよく、仕事もできることから社内での評判も良い。入社3年目にして過去に類を見ない速さでの出世、社内でもごく少数の人間しか取れないタイトルの一つ、社長賞を最年少で受賞した実績もあり、外から見る加藤家は順風満帆に見えた。もちろんその嫁である加藤美也子も和也に負けず劣らずの逸材であり、美容業界で知らない者はいないと言われる程の女社長の右腕とも称されるほどで、彼女を尊敬し、憧れるものも少なくない。そんな各業界の憧れともいえる二人の結婚は当時者にだけでなく、その周りにも衝撃を与えた。

そんな時から和也の黒い噂が流れ始めた。同僚の後輩に手を出した、取引相手と肉体関係を持っている。枕営業、そんな噂ばかりだった。その噂は加藤美也子の元にももちろん届いていたが、彼女はそれらを一蹴し、自らのスタンスを崩そうとはしなかった。そんな彼女を周りは強い女、内面も美しいなど様々な揶揄が飛び交った。

和也の4回目の不倫がバレ、和也は美也子がぞれでも自分を許すことにたいして驚いていた。もし自分が同じ立場なら、和也は次第にそう考えるようになっていた。この時初めて和也の中に自分がしてきたことを恥じる気持ちが芽生え始めた。

美也子は何度裏切られようとも自らが添い遂げることを選んだ人から離れる事はないと常々語っていた。周囲の人間はいったい和也の何に対し仕込まで執着し、寛容な心を持つことができるのか理解できなかったが、それでも美也子が和也の不倫を毎回の如く許しているのを尊敬できるものと感じていた。

そんなある日、和也は不倫をきっぱりと辞めた。女性のいる飲み会には極力参加せず、上司との飲み会も門限があるからと先に抜けてしまうほどだった。まずそのことに一番驚いていたのが嫁である美也子本人であったが、美也子はそのことに関しても何も言わず、和也の不倫を許すときと同じように無言を貫いた。いつしか社内でも和也の評判は回復し、以前よりも良くなりつつあるというときから、美也子の様子がおかしくなった。

急に和也の交友関係を気にし始めたのだ。今まで不倫がばれた時にもそのようなことはなかったのに、今になって急にどうした、和也は思ったが、真剣に自分に向き合ってくれるのは美也子だけであることは彼が最もよく理解していることであるため、そこまで気にすることはなかった。

美也子に違和感を覚えてから2か月、和也はその後も美也子に今までの恩を返すように尽くしてきた。彼女を失うことは何があっても、あってはいけないこと、和也の頭の中はそのことが大半を占めるようになっていた。そんな時である。珍しく美也子のほうから和也と外食に行きたいと話があった。

美也子に言われるがまま、家を出て、都内某所の高級レストランに招かれた。そこで目にしたのは一組の男女であった。そのうちの男のほうに美也子は腕を絡ませ、今までなぜ彼の不倫を許してきたかを語った。

「和也の不倫を怒らなかったんじゃないよ、怒れなかったの、だって私の方が多く不倫してたんだから」

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