探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。
調査の概要
妻の帰宅時間が遅く、ファッションが派手になっている。浮気の兆候が見られているため、旦那さんが問いただしたものの、浮気はしていないとの返答。
明らかに生活が派手になっているが、その理由と浮気に関係があるかを調査し、不貞の証拠をおさえる。
依頼主の年齢:42歳
依頼主の性別:男性
総調査期間:4日間
料金:58万
相談内容
結婚12年目の旦那さんからの依頼で、奥さんの生活が派手になり、帰宅時間も遅くなっているとのこと。
日中は契約社員として仕事をしているものの、正社員のように残業が続いたりすることはない。
また、奥さんの給料では普段買えないような服やアクセサリーを持っており、そのことについても「ママ友からもらった」「パチンコで勝ったからお金が入った」などと嘘をついている様子がある。
これまでとはまったく違う奥さんの様子に、旦那さんは浮気相手の存在を疑い、調査を依頼してきました。
調査内容
浮気の証拠をおさえるため、奥さんの仕事帰りの様子を調査して追跡しました。調査1日目は奥さんに変わった様子は見られず、退社してからスーパーに買い物に行き、そのまま帰宅しました。
しかし、週末で調査2日目に変化があらわれました。奥さんは退社してから百貨店に立ち寄りましたが、化粧室から出てきた途端に派手なメイクに変わっていて、そのまま繁華街に行きました。
奥さんは向かった先はスナック。調査員は旦那さんの許可を得て、店内に入り、奥さんの姿を確認したところ、奥さんはその店の従業員として働いていることがわかりました。
調査員が客を装って奥さんを指名して接待を受け、色々な話を聞き、会話の内容を録音。調査結果として旦那さんに情報を提供しました。
調査を終えての感想
結果として、奥さんは浮気をしていなかったようです。4日間の調査で、奥さんが働くお店に入り調査を行いましたが、従業員としても妻としても、特定の男性と会って関係を持っている事実は確認できませんでした。
後日、旦那さんは奥さんを問いただしたようですが、「お金がほしかった」との返答で、浮気ではないことが確定したようです。浮気の兆候が見えた時も、完全に「クロ」とは限らず、こういった調査ケースが存在します。
お店に入っての調査になれば、当然ながら飲食代がかかりますから、料金がかかってくるでしょう。交通費や出張での宿泊費、有料施設、ホテル代、飲食代などは調査料金とは別に請求してくる探偵事務所もあります。契約時にはきちんと確認する必要があります。
記事の担当
探偵事務所 元調査員:野村雄二
大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。