しっかりと避妊していたつもりでも、望まない形で不倫相手との子どもを妊娠してしまう女性が少なからずいます。では、もし不倫の末に妊娠が判明したら、女性は一体どうすればいいのでしょうか?
今日は、不倫で妊娠した場合にすべきことを5つの段階に分けて解説します。とりあえず何をすべきか分からない! と混乱しそうになったときは、ぜひ参考にしてみてください。
1.まずは産婦人科へ
不倫の末に妊娠が発覚した場合、何はともあれまずは産婦人科へ行ってきちんと診察してもらうことが大切です。
「もし本当に妊娠していたらどうしよう」と悩むのは当然ですが、結論が出るまで診察を先延ばしにしていると生まないという選択肢を選べなくなる可能性もあります。
また、子宮外妊娠をしていることに気付かない危険もあるため、注意が必要です。
産婦人科では、「もし生まないという選択をするならいつまでに決めなければいけないのか」という点についても先生が教えてくれます。この知識も今後のことを考えるうえでとても重要となりますので、妊娠の可能性が少しでもあるならまずはきちんと診察してもらいましょう。
2.今後のことを考える
妊娠していることがハッキリしたら、今後について考えます。
このとき、まず不倫相手の男性に相談しようと考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、妊娠の事実は自分の気持ちが固まってから相手に報告すべきだと考えられます。というのも、人は自分の身が危険にさらされたときに初めて本当の姿を見せるものだからです。
どんなにあなたが優しいと思っている男性でも、妊娠したと聞けば「本当にオレの子なの?」と言い出すかもしれません。中には、「これでおろしてくれ」「オレとの関係は終わりにしてくれ」と手切れ金を持ってくる男性もいます。
生むにしろ、生まないにしろ、いずれにしてもあなたの体には負担がかかります。だからこそ、自分が納得して決めなければ後悔してしまう結果もあり得るのです。
実際にどうするかはさて置き、まずは自分がどうしたいかをしっかりと考えましょう。
3.必要なお金のことを考える
自分の気持ちを自覚できたら、次は現実的な問題としてお金のことを考える必要があります。
中絶を決意した女性の中には、相手の男性に「合意したうえで性交をしたのだから責任は2人にある」と言われ、手術にかかる費用を折半にする人もいます。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか?
体にかかる負担や仕事を何度も休まなければいけない可能性などを考えれば、「せめて費用くらいは男性に全て負担してもらいたい」と思う女性がいたとしても、何ら不思議はないと考えられます。
反対に、「妊娠や出産のタイムリミットが近づいている」という理由で生むという選択肢を捨てきれない人もいるでしょう。
ただ、「男性からの金銭的な援助がなければ育てられない」と思うなら、未婚のまま子どもを生むことはオススメできません。たとえ相手の男性が認知をしてくれたとしても、養育費を最後までしっかり支払ってくれるとは限らないからです。
離婚した夫婦でさえ、養育費を途中でもらえなくなることでトラブルに発展するケースは少なくありません。
シングルマザーとして子どもを育てていくということは、そういった最悪の事態も想定したうえで、それでも1人で育てていく覚悟が必要だということです。
不倫をしていた男性と結婚して出産するなら話は別ですが、もし未婚のまま出産しようと思うなら「もし途中で養育費をもらえなくなったら」という状況についてもしっかりと考えましょう。
4.リスクについて知る
出産するかどうかを決める前には、出産や人工中絶手術に伴うリスクについても知る必要があります。
たとえば、人工中絶手術によって、感染症にかかったり、子宮に穴があく「子宮穿孔(せんこう)」といった症状が起こったりするかもしれません。場合によっては、手術後の妊娠・出産が難しくなる可能性もあるのです。
さらに、手術の前後には何度か病院へ行く必要があるため、仕事を休んだり早退や遅刻をしたりする必要があると考えられます。職場や時期によっては、こういった状況を快く思われない可能性もあるでしょう。
たとえどんなに相手の男性が心配してくれたとしても、これらの状況を男性に代わってもらうことは不可能ですよね。
だからこそ、事前にリスクを知っておくべきなのです。
忘れてはいけないのが、出産する場合にもリスクがあること。
具体的には、妻に不倫の事実を知られたくなくて男性が認知を拒む可能性や、認知してもらえないことで男性に法的な義務が生じず、養育費を請求できないといったリスクがあります。
また、たとえ彼があなたと結婚してくれることになったとしても、不倫が原因で離婚したことを妻に知られると数百万円の慰謝料を請求される可能性もあるのです。
不倫の末に妊娠した場合、どんな選択肢を選んでも何かしらのリスクが必ず伴います。
どのリスクも「必ず起こる」と言い切れませんが、自分にとって最もリスクが低いと思う選択肢を考えてみてくださいね。
5.不倫相手に妊娠の事実を告げる
自分の中で答えが出たら、ここで初めて相手に妊娠の事実を告げます。
ただ、何が起こるか分からないことを考えると、話し合う前にも用意が必要です。
たとえば、
- 認知届
- 契約書
- 念書
といった書類を事前に用意しておけば、その場で彼に書いてもらえます。
仮に彼が「離婚はできないけど認知もするし養育費も払う」と言ったとしても、その言葉をうのみにするのではなく、文書として残してもらいましょう。
どんな書類を残し、どんな手続きをすれば良いのかといったことについては、弁護士に相談してみるのもオススメです。市区町村の役場には無料で法律相談ができる弁護士もいますので、ぜひ調べてみてください。
先ほどもお伝えしたように、どんなに優しかった男性でも、妊娠が発覚すると手のひらを返したように無責任なことを言ったり、音信不通になって逃げようとしたりする可能性があります。
男性を信じたい気持ちは分かりますが、最悪の事態もしっかりと考えたうえで用意を進めるのが得策ではないでしょうか。
そして、「2人が不法に交際していた」という事実も忘れてはいけません。
法的に見れば、たとえどんな流れで妊娠したのだとしても、相手の男性に「妻と離婚してあなたと結婚しなければいけない」といった義務は生じません。彼に負うべき責任があるとすれば、それは子どもを認知して養育費を支払うことです。
不倫という関係で妊娠が発覚した以上、不倫相手であるあなたの立場を法律は守ってくれませんので、その点だけは心に留めておきましょう。
まとめ:後悔のない選択をしよう
今日は、不倫で妊娠した場合にすべきことを5つの段階に分けて解説しました。
どんな選択をしたとしても、実際に体に負担がかかるのは女性だけです。だからこそ、出産するかどうかの判断を相手の男性に委ねるのではなく、自分で納得して決めることが大切なのではないでしょうか。
どうか、しっかりと現実を見て、悔いのない選択をしてほしいと思います。(Written by ながせ なみ)