探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。
調査の概要
旦那さんの仕事の帰りが遅く、お金の使い方が異常に荒い。奥様は離婚を考えているため、旦那さんの素行を調査して浮気の実態や浪費の原因を調べる。
依頼主の年齢:51歳
依頼主の性別:女性
総調査期間:7日間
料金:58万円
相談内容
すでに離婚を考えている奥様からの相談で、旦那さんの浪費が激しいため、その原因を調べてほしいとのこと。浪費についてはかなり家計を圧迫している状態。何か物を買ってくるわけではないのに、口座から数十万円のお金が一度になくなっていた。
奥様はこの件については旦那さんを問い詰めたものの、「自分で事業を起こそうとして使った経費」とのこと。しかし、旦那さんは仕事の帰りが遅く、明らかに飲んで帰ってくる様子がわかっていたとのこと。
奥様はこういったことが1年以上続いていたため、他に女性がいて浮気相手のために使っていたのではないかと推測していました。旦那さんの浮気(配偶者の不貞行為)、浪費による家計の圧迫(婚姻を継続しがたい重大な事由)を理由に、奥様はどちらをとっても離婚する意思を固めていました。
調査内容
旦那さんの素行調査を実施したところ、7日間のうち2日間がパブで飲んでいることがわかりました。店内での調査でも、特定の女性スタッフ(外国籍)に熱をあげ、高額なお金を貢いでいることが判明。関係者などに対して聞き込み調査をすると、女性スタッフの両親に車1台をプレゼントしていたようです。
旦那さんはその女性スタッフにかなり惚れこんでいたようで、お金と時間をかけて口説いていたようですが、女性と関係を持つまでには至らなかったようです。旦那さんに対する素行調査の結果をデータとして奥様に渡したところ、調査結果に納得していただけました。
調査を終えての感想
奥様はすでに離婚の準備を整えていたため、財産分与の金額、親権、生活費、養育費などを決め、旦那さんに対して協議離婚に合意するよう、書類を準備していました。旦那さんは分与額などに納得できなかったようで、結果として調停にもつれましたが、奥様の要求が9割がた通って離婚が成立したとのこと。
他の女性に対して貢いでいたお金は本来、家庭に向けるべきだったこと、夫婦としての金銭感覚の大きなズレなどが、調停委員の判断に大きく影響したようです。
こうした浮気調査のパターンはかなり多く、夜の世界の女性に熱を上げて惚れこんでしまったことで、離婚に至るようです。
記事の担当
探偵事務所 元調査員:野村雄二
大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。