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調査料金とは別に交通費や宿泊費が請求されたことによりトラブルに至ったケース

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浮気調査の様子

探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。

トラブルの概要

奥さんが浮気をし、旦那さんはすでに半年前から事実を知っていたため、探偵事務所に浮気調査を依頼しました。旦那さんは徹底的に調査をしてほしいという意思を伝え、契約書に勢いでサインしました。

奥さんが地域の会合で泊まりで出かけるという日を聞き、旦那さんはすぐに探偵事務所に連絡。奥さんは午前中から浮気相手の男性と会い、地元のレストランで食事をしましたが、その後、最寄りの新幹線の駅に向かいました。調査員は2人が遠方に行くことを予想して、旦那さんに何度も連絡しましたが、旦那さんは仕事の都合か、出ることができなかったようです。

調査員は2人の浮気調査を続行し、新幹線に乗って数百キロ離れた某県に行き、2人が入った旅館まで追跡。旅館内での様子や、翌日に2人が出てきたところなどを撮影し、「不貞の証拠」をおさえて調査結果とし、旦那さんに報告しました。旦那さんは調査結果に納得して、問題を解決できると意気込んでいた様子でした。

しかし、後日、探偵事務所から送られてきた請求書を見た旦那さんは、その請求金額に驚き、探偵事務所にクレームの電話を入れました。調査料金のほかに、新幹線利用の交通費、旅館での宿泊費、出張費などが別途請求されていました。

これに対し、探偵事務所は契約書を再確認してもらうよう指示。そこに「交通費や旅費、有料道路や有料施設、宿泊料金などは別途請求」と書かれていることを伝えました。

さらに、交通費や宿泊費などがかかる場合は必ず連絡をし、了解を得たのちに調査を続行するもの。連絡がとれなかった場合は依頼者の契約時の意思確認の上、調査を続行することが明記されていました。

トラブルの原因

契約時には「料金」については細かく確認しておく必要があります。探偵事務所と依頼者のあいだでのトラブルの原因として最も多いのが「料金」に関することだからです。

この調査料金については、各探偵事務所がそれぞれ設定しており、相場があるものの、調査のケースによって大きな幅があります。すべてが調査料金に含まれている場合もありますが、その料金とは別に出張、宿泊、有料施設などを実費として請求する事務所もあります。

トラブルの対策

浮気問題は感情的になっていることが多いため、細かい点までは気が回らない人が多いようです。しかし、依頼といっても商業契約と同じですから、きちんと内容を確認する必要があります。

このケースは、決して悪徳探偵事務所の例ではありませんが、料金設定については各事務所で違うのです。

また、調査当日はなるべく調査員からの連絡には対応できるようにすべきでしょう。このケースでは予算の都合上、調査を一旦打ち切って、次の機会を待つという判断もできたはずです。

次回であれば生活圏内での行動で「不貞の証拠」がとれた可能性もあり、料金は安く抑えられたでしょう。

記事の担当

探偵事務所 元調査員:野村雄二

大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。

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