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会社の情報が漏れている!?社員への素行調査

最終更新日:

浮気調査の様子

探偵事務所に勤務していた経験をもつ野村雄二が実際に担当した調査の事例を紹介します。守秘義務があるので個人が特定できない範囲の情報を掲載しています。浮気調査や個人調査を考えている人の参考になれば幸いです。

調査の概要

取引先の会社とのあいだで、商品と価格の値段の交渉の際に、事前に値下げできる限界の価格が知られているような事態が発生。

依頼者の方はある従業員を特定していたため、その人物について素行調査を行い、事実確認をする。
依頼主の年齢:52歳
依頼主の性別:男性
総調査期間:11日間
料金:18万円

相談内容

個人経営の会社様の担当者から、取引先企業との価格交渉の際に、事前に会社の情報が洩れている可能性があると相談がありました。取引先企業は、価格交渉の際に、依頼者側の企業が下げられる価格の限界値を知っているような素振りで話をしてくるとのこと。

何度もそういった事態が続いていたため、不審に思って、営業担当の社員を特定して話を聞いたものの、解決できなかったとのこと。さらに、男性従業員を担当からはずして、事態を見たものの、証拠が得られないため、情報漏えいが事実かどうかを確認したい。

男性従業員の素行調査をして、仕事中および仕事外の時間の行動を調べてほしいとのことでした。

調査内容

まずは、取引先企業の場所や担当者などの情報および、調査対象の男性従業員の情報をいただき、素行調査を実施しました。男性が会社に出社してから仕事で外に出ている時、帰社してから退社までの様子、退社後から帰宅まで、休日の行動などを調べていきます。

しかし、11日間にわたる調査でも、男性従業員が取引先企業の特定の人物と接触するような事実は確認できず、情報漏えいの実態は解明できませんでした。

調査が及ばない範囲で、個人のスマホや携帯、PCなどを確認できれば、その中に情報のやりとりがあった可能性もあります。ただし、取引について情報を漏らしていた場合は、「その後、何らかの見返りがある」ことを想定し、必ず取引先との接触があると判断して調査を続行していました。

結果として、ついに確たる情報はつかめず、情報漏えい事態が真実かどうかはわからずに調査は打ち切られました。

調査を終えての感想

本当に難航した調査の一例であり、企業様から依頼を受ける素行調査では、結果の得にくいケースといえるでしょう。その後、どういうわけか情報漏えいの可能性は消え、価格交渉の問題はなくなっていたそうです。

偶然、交渉の際の価格の下限を予想した取引先が話を振ってきたのか、何らかの情報漏えいがあったのかは不明ですが、事態は無事に収拾したようです。

この例のように、探偵事務所に依頼すれば、すべてがわかるというわけではなく、「失敗例」「事実はあるのに証拠がつかめない」ということがあります。

依頼される方は、無料相談の時点でどのくらいの調査結果が得られるかを聞いておきましょう。このケースは探偵事務所も依頼を受けたにも関わらず、「情報漏えいが有るとも無いともいえない」、何も事実を確認できなかったため、正規の料金は発生していません。

記事の担当

探偵事務所 元調査員:野村雄二

大学卒業後に警備会社に就職。その後大手の探偵事務所に転職し、調査員として300件以上の浮気調査、企業調査、素行調査、結婚調査などを担当。探偵として一人一人のお悩みに向き合いながら、多くの調査をして相談者を解決に導く。10年以上に渡って勤務し、現在はその経験を活かして探偵に関する情報提供やコンサルティング、ライティングなどに従事している。2016年から探偵ポータルの編集長として探偵に関する記事を担当している。

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