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美声の取引先の男性にとの不倫。最後まで既婚者だとは知らなかった

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不倫の体験談
不倫に対してよいイメージなど全くありませんでしたし、フィクションを見るというのも全くありませんでした。興味というのもなかったのでしょう。ですが、興味がなかったからこそ、一気に引きずり込まれてしまったのかもしれません。

私はほとんど恋愛経験がありませんでした。彼がいたことはありますが、そんなに長く付き合っていませんでした。ですので、ほとんど無縁と言っても良いと思います。そんな私が出会ってしまったのは、取引先の人でした。

顔もかっこいいのですが、それ以上に声が低くて素敵なのです。私は顔以上に声が好きなのですが、その人の声がドストライクすぎて、聞いているだけでにやけてしまったくらいです。

そんな中、仕事仲間4人で飲みに行くことがありました。飲みに行くと言っても、大衆居酒屋で楽しくというかんじでした。私は示し合わせたわけではないのですが、隣にその人が座りました。天国でした。個室なので会話もちゃんと聞こえますし、こんな幸せで良いのかと思いました。

少し時間が経ったころ、一緒に来ていた2人がタバコを吸いに席を外しました。ちょっと待てと止めたくなりましたね。この空間に2人きりにするのかと。

私は緊張してその日は結構お酒を飲んでしまっていました。ですので、テンションがちょっとおかしかったかもしれません。それプラス、隣に気になっている人がいるのです。もう頭の中がこんがらがっておかしくなっていました。

ですので、連絡先を聞かれたときはもうパニックでした。こっちがあまりにしどろもどろだったため、スマホに彼が直接入れました。そのやり方と言ったらもうスマートで、それだけで惚れてしまうほどでした。それで終わるかと思いきや、この後二人でバーに行かないかと言われてしまいました。しかも耳元であの声です。これは絶対にからかわれていると思い、どうしてだか分かりませんが、また今度と言ってしまいました。そのときの彼の、にやっとした顔が忘れられませんでした。

そうしたら後日、本当にお誘いの連絡が来たのです。ですが、また今度と言った以上断ることも出来ず、了承しました。バーではなく、また個室居酒屋でしたね。

しかも、隣に座ってきました。以前と同じ状況ですが、今回は他のメンバーがいません。正真正銘の2人きりで、お酒も飲んでいないのにパニックでした。

何を頼もうかとメニューを見ていたら、その手を突然握られました。嘘だろと思ったら、頬にキスされました。そこから口説きラッシュでしたね。私はそれに負けて、付き合うことになりました。何より、あの声を間近で聞けるようになるというのは幸せだなと思いました。

一番ドキドキしたのは、仕事で会ったときに露骨にこっちを見てきたり目を合わせてくることでしょうか。仕事の後には一緒にお酒を飲んだり、人がいないところでキスをしたり、楽しくてとんでもなく幸せな時期を過ごしました。

しかし終わりというのは、案外あっさり来てしまうものです。私は仕事仲間に急に声をかけられました。そこで、彼が既婚者であることを知ったのです。その日早速問い詰めたら、本当に既婚者でした。

私は泣きそうになりながらひっぱたきました。家族は今家庭の事情で実家に帰っているらしく、寂しくて声をかけたと言われてしまいました。今までに会ったことがないタイプで面白かったからというのです。

彼との不倫関係はそれで終わりました。職場にも来なくなりました。外してくれと頼んだらしいです。私もショックでしたが、既婚者だとみんなちゃんとは知らなかったということで、騙されていたんだから結果的に不倫していたのもしょうがないというかんじでしたね。

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